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からかい男子の恋愛事情
木崎:高校二年の帰宅部。つるむことをあまり好まず一人でいることが負い
宮下によく絡まれており、めんどくさいと思いながらもまんざらではない
いつでも新鮮なリアクションをするので会うたびにからかわれる
宮下:同じく二年のバスケ部。高身長のイケメンでバスケ部エースということもあってか
よく女子にモテる。木崎とは入学以来の悪友で、よく木崎をからかっている
木崎に対して、特別な感情を抱いているが、素直に言えず、からかうネタに
してしまうことが多くいつも後悔している
木崎(♂):
宮下(♂):
(とある高校の昼休み。木崎は屋上で昼食をとっていた。そこに宮下が現れる)
木崎:(無言で弁当を食べる)
宮下:よぉ~木崎~またぼっちメシか~?
木崎:ぼっちいうな!…ってなんだよ宮下か。
宮下:なんだよって失礼だなぁ~
木崎:お前なんでこっちくんだよ…女子たちと食えばいいじゃねぇか
宮下:俺は一人さびし~く屋上で飯食ってると思って、やさしい親友が
来てやったのにそりゃねぇだろ~?
木崎:俺は、つるむのとか好かねぇし、ここで食うのが好きなんだよ!
宮下:へぇ~…でも世間的にそれをぼっちていうじゃねぇのかなぁ~?
木崎:あぁ~もう!座りたきゃ座れ!
(木崎の隣に宮下が座る)
宮下:じゃあ…遠慮なく。よっこらしょっと…
木崎:(無言で飯食べる)
宮下:なぁ~木崎~…そういえばお前部活入んねぇのか~?
木崎:…別に。部活とか興味ねぇし。
宮下:そっか~興味ねぇかぁ…
木崎:ったく…いきなりなんだってんだよ…(再び食べ始め)
宮下:なぁ~…木崎~
木崎:だからなんだよ!
宮下:お前は彼女とかいないのか~?
木崎:ぶっ!?(吹き出す)
宮下:おいおい何してんだよ(笑いながら)
木崎:(咽ながら)お前がいきなり変なこと言うからだろ!
宮下:変なこと~?男子高校生の日常的会話だろ?
木崎:うぐっ…
宮下:んで…どうなんだよ?いるのか?
木崎:…い、いねぇよ…
宮下:ほぉ~いないのかぁ~(ニヤニヤ)
木崎:もうこれで十分だろ!
宮下:じゃあ好きな人はどうだ?
木崎:好きな人もいない!だからこの話題終わり!
宮下:いやいや~気になってる子ぐらいいるだろ~?
木崎:いないっての!…俺は将来きれいでかわいい子を彼女にするからいいんだよ!
宮下:きれいでかわいいねぇ…
木崎:な、なんだよ…
宮下:いや、一生独身になるやつが言うセリフだなぁ~と思って
木崎:うるっせぇ!いいんだよ!つかお前はどうなんだよ
宮下:俺か?そうだなぁ~…
木崎:もったいぶらずに教えろよ。どうせファンの子みんなとかアイドルみたいなこと言うんだろ?
宮下:お前
木崎:…は?
宮下:だからお前だよ
木崎:…はぁ!?えっ?…そんな…お前またからかってるだろ!
宮下:もしほんとだったら?
木崎:え?
宮下:もし…ほんとにお前が好きだったらどうする?
木崎:えっ?いや…その…
宮下:なぁ…木崎…(木崎に顎クイ)
木崎:ひゃい!?なっ…なっ…
宮下:教えてくれよ…木崎…(だんだん顔を近づける)
木崎:ちょっ!?宮下!まっ!?心の準備が!?
宮下:…プッ…ハハハハハハハ!
木崎:なっ!?…まさか…やっぱりからかってたのかよ!
宮下:アハハハハ!わりぃわりぃ…ついお前の反応が可愛かったからな?
木崎:~~~~~っ!(赤面)
宮下:怒るなって。悪かったからさ
木崎:むぅ~~!
宮下:ほらほらもうすぐ昼休み終わるぞ!教室戻ろうぜ?
木崎:次は絶対引っかからないからな!(先に戻る)
宮下:…はぁ…なんでいつも俺は素直になれねぇかなぁ…まぁ気長に行くか
いつか、冗談にせず本音を打ち明けられる日まで…
間
木崎:…ったく!あいつはいっつもいっつも俺をからかいやがって!…
でも…なんか…まんざらでも…ないかな…って何考えてんだ俺は!
男同士だぞ!?それにあいつは面白がってるだけで…あ~もう!くそっ!
…とにかく教室戻るか…